誘導灯の20分型と60分型の違いとは?
こんにちは!!
11月の半ばになってしまいました(´・ω・`)
残すところ後1か月半で2025年が終わってしまいます。
皆様はどんな年でしたか??私はとても楽しい1年を過ごすことが出来ました♪
残りわずかな2025年を有意義に過ごしていきたいですね(*´ω`*)
今回は消防設備の点検中にお客様より質問を受けた事項をブログに書いていきたいと思います♪
タイトル通りなのですが、某物件の誘導灯が20分型(一般型)と60分型(長時間定格型)が混在しています。
設備担当者様より違いを教えて欲しいという要望がありましたので簡単に説明していきます♪
誘導灯の20分型と60分型の違いとは?
簡潔に答えると、建物ごとに必要な型が変わります。
詳しく書いていきます♪
誘導灯には停電時にどれくらいの時間光り続けるかによって「20分型」と「60分型」があります。
これは建物の用途や規模によって消防法で必要な形が決められておりどちらを選ぶかは非常に重要です。
20分型(一般型)は比較的規模の小さい建物や避難経路が短い建物に使用されます。
オフィスや小規模店舗、テナントビルなどが代表的で停電しても避難に十分な時間が確保できる環境で使われます。

60分型(長時間型)は病院、福祉施設、ホテル、地下街を含む大型建物など、避難に時間がかかる場所で求められるタイプです。
特に高齢者施設や宿泊施設では歩行速度が遅い方が多く、20分では避難時間が足りない場合もある為法律で60分型が義務付けられている場合があります。
↓認定マークに60分間という文言が追記されています。

古い建物では必要条件を満たしていない20分型が残っているケースがあり、消防検査で指摘されることも少なくありません。
逆に消防検査や消防用設備点検などでそれらの指摘がなければ気付くことは難しいと思います。
偶には身近な誘導灯を確認してみるのもいいかもしれません(´・ω・`)
消防認定マークに記載されているので確認してみてください(笑)

この緑色のシールが認定マークです。数年毎に色や形や記載内容が変わります。
緑色のこのマークは2025年4月~ですので新しい誘導灯なのが一目でわかります。

1982年4月~1989年3月 2002年4月~2005年3月

2005年4月~2011年3月
当然のことながら、「20分型」と「60分型」では価格が大きく違います。20分間照らし続けるのと60分間照らし続けるのでは求められる性能が違うからです。
価格が倍くらいにまで違うこともあるので慎重に選定しなければいけません。
補足として非常灯(非常用照明器具)との違いも説明しておきます。(@_@)
誘導灯と混同されやすい設備として「非常灯」がありますが役割がまったく異なります。
・誘導灯:避難口・避難方向を示すための案内表示
・非常灯:停電時に一定の明るさを確保する照明
非常灯にも30分型と60分型などの点灯時間の種類があり、建物用途に応じて必要な型が決められています。
特にオフィスやマンション共有部では古い非常灯がバッテリー不良で点灯しないまま放置されているケースも多く、火災時の避難に大きな影響を与えます。
上記の事柄をまとめると・・・
点検とLED化のタイミングが重要です
誘導灯・非常灯はどちらもバッテリー寿命が4~10年といわれており、点検で不点灯が見つかった場合は早めの交換が必要です。
LED型は消費電力が少なく、従来型に比べて長寿命なため改修タイミングでLED化することで電気代削減にもつながります。
株式会社 新星設備では誘導灯のLED化工事、非常灯のLED化工事も承っております。
是非お問合せより連絡をお待ちしております!!!!
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